自分のすっぴんに自信はありますか?
自分のすっぴんに対する自信を聞いたところ、まつ毛エクステを「つけていない人」で自信があると答えた
女性は25%であったのに対し、「つけている人」では50%にのぼり、なんと2倍もの差がつきました!
まつ毛エクステを「つけている」女性に聞きました!
質問 まつ毛エクステをつけているかどうかで、自分のすっぴんに対する自信は変わりますか?まつ毛エクステを「つけている」女性に、「まつ毛エクステをつけているかどうかで、自分のすっぴんに対する自信は変わりますか?」と聞いたところ、74%もの人が「変わる」と回答しました。
「すっぴん」と言えば、近年、自身のブログなどで、自らメイクをオフした「すっぴん」姿を公開する芸能人を見かけることが多くなりました。しかし中には、「メイク」はしていなくても「まつ毛エクステ」は、つけている状態、というすっぴん画像も少なくありません。
芸能人が「すっぴん」でも可愛い秘密は、実は「まつ毛」にあるのかもしれません。
なぜ「まつ毛」が「すっぴんの可愛さ」や「すっぴんに対する自信」にこれほど大きな影響を与えるのでしょうか? 「まつ毛」が「顔の印象」に与える影響について、化粧心理学を研究する平松 隆円氏にお話を聞きました!
他人に「可愛い」という印象を与える上で、「目を大きく見せる」ことは、心理学的に考えて効果的な手段
の1つであると言えます。動物の世界において、子どもや赤ちゃんなどの弱い存在は、大人に「可愛い」と
認識されることで、養護されて生き延びるという戦略をもっているのですが、彼らが「可愛い」と言う感情を
呼び起こす要素の1つとしてあげられるのが、顔が丸い 目が大きいなどの身体的特徴です。
つまり、自分を「可愛く」みせるためには、できるだけ「目を大きく」みせた方が良いわけです。
そして、「目を大きく」見せる上で重要なのが、まつ毛の存在です。なぜなら、ひとはまつ毛の長さによって、
見かけ上の目の大きさを、実際の目の大きさよりも「大きく」認識するからです。
これは目の錯覚であり、心理学的には錯視(さくし)とよばれるものです。
多くの女性は目を大きくみせるために、ビューラーやマスカ
ラを使います。それによって、まつ毛を長く、はっきりとさせる
ことで、結果的に目が大きくなったように錯覚するのですが、
これは「ミュラー・リヤー錯視」と呼ばれる目の錯覚
と同じです。
まつ毛を長くはっきりさせると、実際の目の大きさは変わら
なくても、目の錯覚で大きく見えるのです。(右図参照)
「可愛い」という印象を作るためには、長くて太いハッキリしたまつ毛が望ましいと考えられます。しかし残念ながら、日本人のまつ毛は欧米人に比べて短く、密度も低い傾向にあります。できればマスカラやエクステに頼らずに、自分自身のまつ毛を長く・太く保てられると理想的ですね。
- 調査対象:10~30代 未婚女性 500名
※「現在まつ毛エクステをつけている人」と「つけていない人」で均等割付
※各年代ごとに均等割付 - 調査期間:2012年7月
- 調査方法:インターネット調査
1980年、滋賀県生まれ。2008年、世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員を経て現職。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。2006年に財団法人日本繊維製品消費科学会奨励賞を、2007年に佛教大学学術奨励賞を、2011年に第4回京都文化ベンチャーコンペティション日本経済新聞社賞を受賞。
著書に『化粧にみる日本文化』(2009水曜社)など。