まつげ(まつ毛)が伸びるには?伸ばす方法や長くする治療薬をご紹介します
2020/04/17
ぱっちりとした目元や、ふさふさのまつげに憧れている人も多いでしょう。
可愛らしい目元の女性を見るたびに「どうやったら、あんなまつげになるのか…」と悩んでいる人もいるかもしれませんね。
今回はまつげを伸ばす方法についてご紹介します。
また、まつげが伸びる周期や、人工的に伸ばすまつげエクステ、まつげを切ったら伸びるという噂についても解説します。
まつげについて詳しく知り、ぱっちり目元を目指しましょう。
まつげを伸ばす2つの方法
まつげを伸ばすには、規則正しい生活をすることと、治療薬を使用するという2つの方法があります。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
規則正しい生活を送る
まつげを伸ばす方法として、まず行いたいのが、規則正しい生活を送ることです。
え?まつげが、生活に関係あるの?と意外に思われる方もいるかもしれませんが、実はまつげの成長は、私たちの普段の生活習慣が大きく関係しているのです。
まつげを生やし育てるためには、必要な栄養を摂り、その栄養がしっかりと体内で働くことが大切です。
ここでは、具体的な改善方法をご紹介します。
これまで行ってきた生活習慣全てをいきなり変えることは難しいですが、できることから改善してみましょう。
バランスよい食生活にする
まつげは、食事から摂った栄養から作られています。
食べ物を制限したり、ある一定の栄養ばかりを摂るようなダイエットは、体重が減るかもしれませんが、体にもまつげにも良くありません。
栄養バランスの良い食事をとるようにしましょう。
ファストフードやインスタント食品を中心の食事も、脂質などが多く含まれている上に、栄養バランスが崩れやすくなってしまいますから、ほどほどにしてください。
また、朝食を抜くのもおすすめできません。
寝起きの体にも栄養をしっかりと届け、体温を上げるようにしましょう。
血行不良を解消する
せっかく摂った栄養が、まつげを生やし育ててくれる毛母細胞に届けられることも必要不可欠です。
女性は筋肉量が少ないこともあり血行不良に悩まされている人も多くいますが、これは体調不良を招くだけではなく、まつげにも悪い影響を及ぼす可能性があります。
普段の生活の中で、なるべく歩く距離を増やすことや、エレベーターではなく階段を使うなど、適度な運動を取り入れることを心がけましょう。
夜寝る前の軽いストレッチは血流を良くして体がほぐれ、入眠しやすくなる効果が期待できます。
毎晩の習慣として行うとよいでしょう。
睡眠の質を向上させる
忙しい生活の中で、睡眠時間は確保できているでしょうか。
睡眠は、発毛を促してくれるホルモンが出る大切な時間です。
もちろん、まつげも例外ではありません。
特に入眠から3時間の間に成長ホルモンが出ることで、皮膚の新陳代謝やダメージを補修してくれますから、熟睡できる入眠体制を準備することがポイントです。
寝る前は照明を暗めにすることや、睡眠中は明かりを消すと熟睡しやすくなります。
少し光がないと怖い、落ち着かないという方はフットライトなどを活用するとよいでしょう。
他にもスマホ、タブレット、テレビなどの使用は控え、シャワーではなくお風呂に浸かり体を温めることも入眠に効果的です。
また、夕食は入眠の3時間以上前に済ませておくのがおすすめ。
睡眠中に胃が消化を続けていると、質の良い睡眠の妨げとなってしまいますから、早目に夕食を済ませ、胃を休ませてあげましょう。
入眠できたら、睡眠を妨げず熟睡できる環境にしておくことも大切です。
通気性の良い布団にすることや、夏場はエアコンを活用し、暑くて途中で目が覚めるということがないよう、28℃前後に設定し、つけっぱなしにするのもよいですね。
活動時間の異なる家族がいる、隣の部屋の生活音が気になるなどの場合には、耳栓の使用もよいでしょう。
自律神経を整える
自律神経には交感神経と副交感神経があり、この2つがバランスよく働くことで私たちは日々の活動を行っています。
交感神経は昼間の活発な行動をサポートし、副交感神経はリラックスした状態を作り出しますが、副交感神経がうまく働かないと入眠が妨げられたり、血流が悪化するなど、まつげの育毛に悪影響を及ぼすことも。
寝る前の激しい運動や、寝酒などは交感神経を優位にしてしまい、副交感神経が鈍くなりますから避けるようにしましょう。
まつげ貧毛症治療薬を使用する
まつげの本数や長さが不十分であったり、抜けやすい症状がある場合には「まつげ貧毛症」になっている可能性があります。
まつげ貧毛症の治療薬として、ビマトプロストという成分を含んだグラッシュビスタ、ラティース、ルミガンがあり、これらを使用することでまつげを伸ばすことができます。
ビマトプロストは元々、緑内障や高眼圧の治療薬として使われていましたが、まつげの育毛作用も認められたため、まつげ貧毛症の治療薬として使われています。
まつげの量が減る、抜けるという症状を改善するために、病院・クリニックなどで診察して処方されます。
いずれもまつげの生え際や根元に塗布して使用します。
効果は、1ヶ月ほどでまつげが太くなることが実感できる場合が多く、そのまま使用を続け、3ヶ月ほどでフサフサになるとされています。
7割から8割程度の人に効果があると言われていて、全ての人に効果があるわけではないことも理解しておきましょう。
まつげがフサフサになると聞けば、すぐに使いたいと思うかもしれませんが、副作用のリスクもあります。
たとえば、黒目が濃くなる、まぶたが色素沈着を起こして黒ずむ、目が充血する症状が出るなどで、動物実験の結果から、流産の危険性も指摘されているのです。
そのため、クリニックで処方する際には、診察時にアレルギーや妊娠の可能性などをしっかりチェックしています。
個人輸入で入手するのは手軽と思うかもしれませんが、目にトラブルなどが発生しても何の補償もありませんし、病院に行って手遅れだったというケースも報告されています。
大きなリスクが伴いますから、クリニックできちんと診察を受け、処方してもらうようにしましょう。
さらに治療薬を使用している間しか効果がないため、使用をやめると、元の状態に戻ってしまうのもネックです。
まつげをフサフサの状態に保ちたいと考えるのであれば、薬を使い続ける必要があり、当然、病院に通う時間や費用もかかります。
治療薬は2ヶ月で1〜2万円程度と高めです。
高額の理由としては、自由診療となり、健康保険が適用されないことが大きいでしょう。
高めの治療薬代、副作用のリスクなどもありますから、使用についてはクリニックによく相談するなど、慎重に行うようにしましょう。
まつげ美容液は伸びる?
最近は、まつげ美容液も多く販売されていますが、「伸ばすためのもの」ではなく、「健康的なまつげを保つためもの」です。
塗るだけでフサフサになることや、太くなることはありません。
保湿力を与えることで、まつげにハリやコシが出て「まつげが太くなった」と感じることはがあるかもしれませんが、正しい効果や目的を知って、使用するようにしましょう。
知っておきたい!まつげが伸びる周期
まつげは、どのように伸びるのでしょうか。
まつげに限らず、人間の体毛は毛周期というサイクルによって生えて、伸びて、抜けるということを繰り返しています。
まつげの毛周期について知っておきましょう。
毛周期は、次の4つの時期を1サイクルとします。
・成長初期
・成長期
・退行期
・休止期
まつげの場合は、このサイクルを1ヶ月から3ヶ月ほどで繰り返しています。
髪の毛は2年から6年で1サイクルすると言われているため、まつげのサイクルは短期間で入れ替わっていることが分かります。
成長初期は、まつげはまだ毛穴から出てきていない状態で、皮膚の中に隠れています。
ですが、目には見えないものの、毛母細胞から伸び始めています。
成長期は、その名の通りまつげが伸びている時期です。
個人差はありますが、1日約0.1mmから0.18mm伸び、濃く太い毛が成長していき、毛周期の8割はこの成長期に当たります。
退行期は成長したまつげが、その成長をストップする時期で、長さ自体は保たれているものの、まつげを生やし伸ばしてくれた毛母細胞からまつげが分離して、抜け落ちるのを待っている状態です。
休止期は、抜け落ちた後、新しい毛が生えてくる間のまさに休止期間です。
栄養を蓄え、新たなまつげを生やすための準備期間とも言えますね。
まつげはご紹介したサイクルに沿って、伸びています。
人工的に伸ばす!まつげエクステ
マツエクは、人工毛を自まつげに装着することで、まつげの長さを人工的に伸ばすことができます。
エクステには長さやカール、量などさまざまな種類がありますから、それらを上手に選べば理想の目元に近づけることができますよね。
ただし、装着時に使用するグルー(接着剤)は、人により目元への刺激になりこともありますし、エクステの量にも寄りますが、重さにより目元がダメージを受けることもあります。
また、施術してくれるサロンの技術力にも左右される可能性も。
グルーの使用方法が良くないことで目元やまつげがトラブルを受けたり、エクステの本数が異なり、理想と違う仕上がりになることもあります。
エクステをつける際には、技術力が高く丁寧な施術を行ってくれるサロンを選ぶことが大切です。
また、エクステをつけるタイミングとしては、退行期が最適とされています。
成長期のまつげは、太くなる前の細い状態の可能性もあります。
このような弱い自まつげにエクステを付けてしまうと、ダメージを受けてしまうかもしれません。
さらに、成長期はまつげが伸びている時期のため、エクステを付けた後も伸び続けると、長さや向きがチグハグになって不自然な目元になってしまうことも。
サロンで毛周期をみてもらい、良いタイミングで施術してもらいましょう。
退行期の自まつげにエクステを装着することから、個人差はあるものの、まつげエクステは1ヶ月程度しか持ちません。
綺麗な目元を作るために、継続してサロンに通いメンテナンスする必要があります。
まつげを切ったら伸びるって本当?
まつげを切ると伸びるという情報がネットなどで見られますが、これは事実と異なります。
まつげを切っても、伸びることはありませんので、信じて切らないようにしましょう。
また、他にもオロナインやリップクリームを塗るとまつげが伸びるといった情報も出ていますが、これらも効果はないでしょう。
まつげを伸ばす成分は入っていない上に、もともと目元につけることを想定されていないものを塗ることで、トラブルを引き起こす可能性もあります。
さらに、目に入ってしまうと重大なトラブルを発生する恐れも否定できません。
危険ですから、ネットの情報に惑わされないようにしましょう。
まつげの伸びるメカニズムを知ることが大切
まつげを伸ばす方法についてご紹介しました。
まつげは、他の体毛と同様、毛周期のサイクルに沿って生え、育っています。
規則正しい生活を送ることで、栄養を与えまつげを伸ばすことができるでしょう。
また、まつげ美容液を使用することで、保湿力を与え、ハリやコシを生む効果が期待できますが、あくまでサポート的な役割です。
生活習慣を整えながら、まつげ美容液を使用するのがおすすめです。
まつげを伸ばす治療薬もありますが、薬代が高いことや副作用のリスクがあります。
さらに使用を止めてしまうと、元に戻ってしまいますから、継続して使用する必要もあります。
根本的な改善としては、やはり普段の生活を見直し、思い当たることからでもよいので、実行していくようにしましょう。
人工的にまつげを伸ばす方法としては、エクステがあります。
ただし、装着する際に使用するグルーが目元への刺激になる場合もあることや、エクステの重さで自まつげがダメージを受けることもありますから、丁寧な施術を行ってくれるサロンを選ぶことが大切です。
まつげの毛周期が短いサイクルのため、美しいまつげの状態を保つためにはサロンに継続的に通う必要があります。
ネットなどでは、まつげを切ると伸びるなどの情報も出ていますが、残念ながら都市伝説の域を超えることはありません。
まつげを伸ばしたい、という気持ちが強すぎるあまり、そういった情報の振り回されないことが重要です。
どうやってまつげが伸びているのか理解し、自まつげを大切に伸ばしていきましょう。