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コスパ重視の罠、セルフまつげ(まつ毛)エクステはこんなに危険

2020/03/06

セルフでできるまつげエクステってどんなもの?

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まつげエクステとは?

まつげエクステとは、人工でできている毛をツイーザーという極細のピンセットを用いてグルーという専用の接着剤を付けて自分のまつげに直接つけてゆく美容技術です。自分の好みに合わせて、長さや太さ、カールや本数などが変えられます。「自分のまつげのように自然な仕上がりに」「つけまつげやマスカラのように取れたりにじんだりすることがない」「カールがついているので、ビューラーがいらずメイクが楽」と、幅広い年齢層に人気です。通常ですと、まつげエクステサロンで専門の技術者に施術を行ってもらいますが、「サロンに行くのが面倒」「自分でキットを買ってセルフで行った方が安い」等の理由から、セルフでまつげエクステをする人が増えています。

どうやってセルフでまつげエクステをするの?

インターネット通販等でセルフまつげエクステの専用キットを購入して付ける方が多いようです。施術に必要なものは、目の周りを保護するテープ、まつげエクステの人工毛、グルー、エクステをオフするためのリムーバー、毛を付けるためのツイーザーです。保護テープを目の周りに貼り、ツイーザーで人工毛を取り、グルーを付け、鏡を見ながら自分のまつげ1本に対して1本ずつエクステを付けていきます。

一見簡単そうに見えるまつげエクステですが、非常に高度な技術です。ここではセルフでまつげエクステを行った場合のメリット・デメリットについてご説明します。

セルフまつげエクステのメリット

サロンに行くよりもコストがかからない

通常まつげエクステをサロンで施術してもらった場合の一回分の施術料金は、平均¥5000~¥10000ほどです。(つける本数によっても変わります)セルフのまつげエクステ専用キットを購入した場合は、だいたい¥10000ほどですが、何回か施術が可能なので、一度あたりの費用はもっと安くなります。また、自分の好きな時間につけることができるので、サロンに行く時間や待ち時間など、時間の節約になります。

セルフまつげエクステのデメリット

簡単にはできない

マツエクは、セルフで出来るセットが販売されているとはいえ、誰もが簡単にできるほど易しいものではありません。無理をしてしまえば、以下のような様々なトラブルを招く危険性も高いです。

ツイーザーで目を傷つけてしまう可能性がある

まつげエクステの人工毛は0.1ミリ~0.2ミリ程度と大変細いため、それをつかむためのツイーザーは、大変鋭利にできています。目の周りは大変皮膚が薄く、粘膜などのデリケートな場所でもあるため、誤ってツイーザーで刺してしまい、皮膚や角膜、粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。またツイーザー等の器具類をきちんと消毒しなかったために、目に雑菌等が入り、ものもらい等の疾患をおこす場合があります。

グルーによるアレルギーが起きてしまう可能性がある

グルーは、薬事法で認められた化粧品ではありません。化学物質であり、揮発成分が含まれています。通常サロンで施術をしてもらう場合は両目を閉じた状態で行い、皮膚にグルーがつかないように、自まつげから1ミリ以上離してエクステを付けてゆきます。しかし、セルフでまつげエクステを行う場合、片目を閉じながら付ける、もしくは両目を開けた状態で行うため、グルーに含まれる有害物質が目にふれ、眼球が赤くなる・充血するなどのトラブルを引き起こす可能性があります。最悪の場合、グルーによるアレルギーを引き起こすおそれがあります。また不慣れな人がまつげエクステを付ける場合、グルーの量の調節ができず、皮膚に付けてしまったり、目にグルーが入ってしまうトラブルも多く起こっています。

自まつげが減ってしまう可能性がある

まつげエクステは通常、自まつげ1本に対して人工毛を1本付けてゆきますが、セルフで付けた場合、エクステ同士がくっついてしまう、複数の毛が絡んで1本がついてしまう、エクステが根元から浮いてきてしまうなどの現象が起こりえます。そのままの状態でいると、自まつげが根元から伸びてきたときに違和感を感じたり、根元から浮いた毛がまぶたに刺さったり、自まつげの毛根が痛んでしまい、抜け毛や切れ毛の原因になったりする可能性があります。

まつげエクステはサロンで施術を

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資格が必要

まつげエクステは、本来美容師免許を取得している方が必要な講習を受けて知識や技術を身に付けて行います。さらに、これらの条件を満たしたとしても、保健所に登録を済ませていないと施術することは許されません。少し前までは、こうした手続きが必要なく、無免許でまつげエクステを提供するお店が通常だったようですが、度重なるトラブルによって仕組みが変わり、現在は美容師免許を持ったスタッフが美容所登録を行ったお店でないと実施できなくなりました。つまり、セルフまつげエクステは、数々のトラブルを招く恐れがあるにも関わらず、今のところ美容師法が行き届かないグレーゾーンのような部分であり、本来はとても危険な行為です。普段まつげエクステをしているプロでさえ、安全性の確保が難しくタブーとされるセルフまつげエクステですから、知識や技術のない素人が行うのはいかに無謀で危険かということがわかりますね。

サロンの選び方

それでは、まつげエクステを行うサロンを選ぶ際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。先述のとおり、まつげエクステには危険が伴います。そのため、きちんと安全に満足のいく仕上がりで実施しているサロンを選ぶことが大事です。良いサロンを選ぶ上で気を付けておきたのが、特に安全性です。まず、マツエクを実施する際に不可欠な、美容師免許を所有している施術者かどうか確認しておきましょう。そして、備品が清潔に保たれているかどうか、消毒が的確か、マツエクに使われる材料の品質は高いかどうかなど、衛生的に問題がないかも出来るだけチェックしておくことが大事です。

まとめ

今回は、セルフまつげエクステの危険性についてご紹介しました。現在、まつげエクステを施術する際に国家資格である美容師免許が必要だったり、保健所への登録が必要な背景には、度重なるトラブルが頻発したことが原因でした。今のところセルフでまつげエクステを行う際は免許等が必要ありませんが、だからといって自分で安く済ませようと行うのはとても危険です。簡単そう、お金を節約できるなどの理由でセルフまつげエクステをしてしまったために、取り返しのつかない事態に発展する可能性は十分に考えられます。まつげエクステは、安全性の高いサロンを選んで、トラブルを回避しながら楽しまれることをおすすめします。