美しい「まつ毛」の長さを考える上では、「黄金比」が参考になります。
黄金比とは、宇宙空間で最も美しい数値と言われるもので、
その数値は「1:1.618」であらわすことができます。
実際に、この「黄金比」は多くの建造物や芸術作品で取り入れられており、
中でも「ミロのヴィーナス」は特に有名です。
「ミロのヴィーナス」像には、つま先から頭のてっぺん、つま先から
おへそなど、あらゆるところにこの黄金比が使われています。
「美の象徴」と言われるこの像は、細かく計算された数値から成り立っているのです。
芸術においてきわめて重要な数値と言える「1.618」ですが、
実際のひとの体においても、さまざまな部分に、この黄金比が当てはまります。
それは、まつ毛でも例外ではありません。
まぶたとまつ毛の比率
まつ毛(黒目上の一番長い部分)の比率
※顔写真をもとに、まつ毛を計った見た目の長さです。
マスカラの塗り方として多くの女性は、目の中央部分から目尻にかけては入念に塗ります。
しかし目頭については忘れがち(もしくは不十分)なことが多いのですが、
目を大きく印象づけるためには目頭も目尻同様に重要になってきます。
1980年、滋賀県生まれ。2008年、世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員を経て現職。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。2006年に財団法人日本繊維製品消費科学会奨励賞を、2007年に佛教大学学術奨励賞を、2011年に第4回京都文化ベンチャーコンペティション日本経済新聞社賞を受賞。
著書に『化粧にみる日本文化』(2009水曜社)など。